Isao Endo  遠藤 功

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シナ日記

シナ日記vol.5

[2009.0901]

シナにとって3回目の夏が過ぎようとしている。散歩好きのシナにとっては、大変な季節だが、それでも朝と夕方の散歩は欠かせない。しっぽを振り振り、毎日歩いている。

そのシナが始めて病気にかかった。外耳炎。トイプードルのような耳の長い犬は特に罹りやすい病気だ。朝、散歩をしている時、さかんに首のあたりを気にするしぐさをするようになった。立ち止まっては、首を回したり、後ろ足でかこうとする。

そして、ある時まったく歩かなくなった。

トイプードルは外耳炎に罹りやすいと聞いていたので、耳の掃除はこまめにやっていた。しかし、外耳炎の菌は一気に繁殖するらしい。特に、耳の奥の見えないところは、少しでも菌が残っていると、すぐまた繁殖して、なかなか治りづらい。

散歩好きのあのシナがまったく歩かなくなる。動物病院のお医者さんは、「違和感があるだけでなく、痛いのかもしれない。腫れて、熱もあるみたいだし・・・」と言う。

「痛い?シナ」と聞いても、シナは応えてくれない。目を伏せて、ぐったりしている。「話せればいいのに・・・」。真剣にそう思った。

それからしばらくは、抱っこをして散歩に出かけた。歩けなくても、おしっこはお気に入りの公園でしたいし、木立ちを吹き抜ける風も感じたい。ためしに公園で歩かせようとするが、それでも歩かない。

“抱っこの散歩”は1週間以上続いた。ようやく薬が効いてきたようだ。耳の赤みもひいてきた。耳の奥の汚れもほとんどなくなった。

そして、シナは元気になった。

お気に入りの公園に向かう坂道を、今朝もシナは歩く。心配してくれていた朝の散歩で出会うおばちゃんが、「シナちゃん、よかったね!」と頬づりしてくれた。シナはしっぽをビュンビュン振っている。

そんな夏が終わろうとしている。