Isao Endo  遠藤 功

遠藤功が「現場力」を語るコラムをお届けします

遠藤功が「現場力」を語るコラムをお届けします

早稲田大学大学院教授、株式会社ローランド・ベルガー会長を務める遠藤功のプロフィールを紹介します

講演活動についての概要を紹介します

『現場力を鍛える』『見える化』など、遠藤功の書籍を紹介します

各種メディア、各種媒体での掲載とその概要を紹介します

一流のビジネスパーソンを目指す人のための総合型ビジネススクール「カラーズ・ビジネス・カレッジ」を紹介します

「現場学」を研究し、強い現場づくりを目指す遠藤研究室を紹介します

遠藤功が「現場力」を語るコラムをお届けします

連載コラム「現場通信」

Weekly現場通信 vol.396 適時適材適所

[2018-07-17]

 久しぶりに京都を訪ねました。といっても、講演のための出張なので、のんびりすることはできませんでしたが、少しばかり京都の香りを楽しんできました。
 前日夜遅くに京都駅構内のホテルに投宿。朝6時半に朝食をとりにレストランにいくとびっくり!ほとんど外国人、しかも西洋人ばかり。おそらく8割以上が外国人という状況。まるで海外のホテルにいるかのようです。
 私が座った隣の席のカップルはスペイン語を話しています。反対側の隣に座る家族連れはドイツ語で会話。京都は昔から外国人に人気ですが、ここまでインバウンドが増えているとは・・・。
 7月2日の朝日新聞を読んでいると、よく知る人の顔が。SOMPOケア社長の遠藤健さんのインタビュー記事でした。私がSOMPOホールディングスの社外取締役を務めているご縁で、親しくさせていただいています。
 SOMPOは3年前に介護事業に本格参入、複数の会社を買収しました。7月1日にグループ内に4つあった介護の事業会社を合併し、新たな体制で新生SOMPOケアがスタートしました。
 遠藤さんが介護ビジネスにかかわり始めたのは3年前。介護事業の大型買収をし、本格参入した際に、その経営を任されました。
 それまでのキャリアは保険一筋。まさに青天の霹靂。損保ジャパン日本興亜の専務執行役員まで勤められ、その傘下のグループ会社の社長を務めていました。
 その遠藤さんを介護事業のトップに据えたのは、SOMPOホールディングスグループCEOの櫻田謙悟さん。介護分野についてはまったくの素人で、グループ会社の社長に納まっていた人を、重要な新規事業会社のトップに据えたのです。
 当時、その話を聞いた私は、正直「?」と思いました。なんでもっと若い人材を抜擢したり、介護の専門家を外部から招聘しないのだろうと訝しく思ったのも事実です。
 でも、その後、遠藤さんと接するようになり、「これはすごい人事だ!」と思うようになりました。遠藤さんの人望、人格、明るさ、戦略眼、コミュニケーション能力の高さなどなど、今では「遠藤さんしかいない!」と思っています。あのタイミングで、あの仕事に、あの遠藤さんを据える櫻田さんの人事力に敬服します。
 経営が成功するかどうかの最大のポイントは、人事に尽きます。最適なタイミングで、最適な人材を、最適な仕事に就かせることができるかどうか。「適時適材適所」こそ、経営の要諦です。しかし、これは言うは易く、行うは難しです。
 私は若手の有能な人材を抜擢することを躊躇してはいけないと主張していますが、「適材」とは若い人だけとは限りません。「この仕事には誰が適任なのか?」をより広い視野で考え、それを適切なタイミングで断行する。日本企業が浮上するための鍵は、そこにあると思っています。

[今週の出会い]

 新幹線車中から眺める夕暮れの富士山。缶のハイボールを飲みながら、うっとり眺めていました。日常の贅沢なひとときです。

[今週のシナ]

 ソファで物欲しげなシナです。どうもおやつを要求しているようです。最近は早朝6時でも太陽が昇り、暑くなってきました。今では5時半頃散歩に行くようになりました。お蔭で、早寝早起きがさらに進みそうです。