Isao Endo  遠藤 功

遠藤功が「現場力」を語るコラムをお届けします

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早稲田大学大学院教授、株式会社ローランド・ベルガー会長を務める遠藤功のプロフィールを紹介します

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『現場力を鍛える』『見える化』など、遠藤功の書籍を紹介します

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連載コラム「現場通信」

Weekly現場通信 vol.385 FUTURE LABO

[2018-04-16]

 「ガリガリ君」で有名な赤城乳業が、埼玉県深谷市西島町に建設した新社屋を訪ねてきました。JR高崎線の深谷駅から徒歩数分、白壁のお洒落な建物が目に飛び込んできます。
 これまで深谷工場にあった本社機能と研究開発機能をこちらに移管させ、「AKAGI R&D FUTURE LABO」としてオープンさせました。赤城乳業にとってまさに未来創造の中心拠点です。
 新社屋は地上4階建て。1階は研究所で、新しいアイスのアイデアを形にする「オープンイノベーションルーム」や分析機器を装備した「アイスリサーチルーム」、試作などを行う「ミニファクトリー」などで構成されています。
 2階には社員が憩えるラウンジやゆったりした会議室などが用意され、3階はフリーアドレスのオフィスフロアになっています。
 外観の壁には氷をかたどった窓がいくつも設置され、自然の光がたっぷりと注がれています。オフィス全体が本当に明るく、実にのびのびとした健康的な雰囲気です。木材を多用し、カラフルなオフィス内は、とても居心地のよい空間に仕上がっています。
 赤城乳業の経営については2013年に出版した『言える化』(潮出版社)で紹介しました。「異端たれ」や「遊び心」をとても大切にする会社で、楽しくて美味しい新商品や遊び心満点のマーケティング、販促策でよく知られています。
 先日も何気なくテレビを見ていて、「面白いCMだなあ・・・」と思っていたら、案の定、「ソフ」のCMでした。「ソフ」は今一押しの商品ですが、あんな奇抜なCMをつくる会社は赤城乳業以外には絶対にありません。
 実は、赤城乳業がまだ氷屋を営んでいた40年以上前、当時の本社はこの西島町にあったそうです。街中の小さな氷屋さんから「赤城しぐれ」が生まれ、そして「ガリガリ君」へと進化を遂げてきたのです。
今では売上高400億円を超える会社へと発展、成長しました。たとえ規模は大きくなっても、「赤城らしさ」を失われていません。
 しかし、会社という「生き物」は成功すればするほど、安住するようになっていきます。攻めより守り、挑戦より管理が強くなっていき、いつの間にか「死んでいる会社」へと転落してしまいます。
 赤城乳業は「生きている会社」であり続けるために、この創業の地に新たなLABOをつくったのです。赤城乳業が「尖った会社」であり続けるためには、常に挑戦し、常に攻め続けるしかありません。LABOはその宣言でもあるのです。
 伺った日は、この4月に入社した新入社員の研修が行われていました。赤城乳業は若手社員に大きな仕事をまかせます。他の会社だったら課長クラスが行っている仕事を20代、30代前半の社員たちがやっています。
 若手社員のアイデアやエネルギーを最大限に活かすのが、大企業では絶対に見られない赤城乳業らしさのひとつです。「赤城スピリット」を持った若手社員たちが、この新しい空間でユニークな新商品や奇抜なマーケティング施策をこれからも続々と生み出していくことでしょう。

 新社屋落成記念に素敵な小皿をいただきました。そこにはガリガリ君の顔とアイスキャンデイがデザインされています。ガリガリ君ファンにとっては、垂涎の品でしょう。

[今週の出会い]

 深谷へ行くJRの車中で、お昼のお弁当をいただきました。選んだのは、ホタテステーキ弁当。大粒でふっくらした北海道猿払産の天然ホタテが実に美味しい!贅沢でゆったりとした移動時間となりました。

[今週のシナ]

 ちょっとお澄まし顔のシナです。桜は散ってしまいましたが、散歩に絶好のシーズン到来です。私にとっては花粉がちょっとしんどいですが、週末の散歩をたっぷり楽しんでいます。