Isao Endo  遠藤 功

遠藤功が「現場力」を語るコラムをお届けします

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早稲田大学大学院教授、株式会社ローランド・ベルガー会長を務める遠藤功のプロフィールを紹介します

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『現場力を鍛える』『見える化』など、遠藤功の書籍を紹介します

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連載コラム「現場通信」

Weekly現場通信 vol.404 神、来た~!!!

[2018-10-15]

 10月6日(土)、北海道胆振東部地震後、初めて北海道を訪れ、コープさっぽろの理事会に出席してきました。
 地震の発生は9月6日の深夜。厚真町では震度7、札幌でも震度6弱~5強を記録し、死者41人(その内、厚真町で36人)、負傷者681人という被害をもたらしました。
 全道で停電するというブラックアウトが発生したのは、皆さんもよくご存知だと思います。
 そんな中、地元の生協であるコープさっぽろがどのような対応を行ったのかの報告が理事会で行われました。
 コープさっぽろでは早朝に幹部・職員らが集まり、店舗や宅配などの営業をすることを確認、全職員が近くの店に行き、支援することを決めました。
 言うまでもなく、被災地では水や食の確保がきわめて重要です。こんな時こそ、お店を営業することが市民生活を支えます。
 とはいえ、電気がストップしているので、店内は真っ暗。冷蔵・冷凍設備は機能していません。
 そこで、コープさっぽろがとった策が、店頭での「臨時販売」。震災当日、全店の店頭で営業を行いました。店頭には長蛇の列ができましたが、被災された人たちにとっては、まさに「救いの神」です。
さらに高く評価されたのが、コープさっぽろの宅配サービス「トドック」。いくらお店を営業しても、過疎化、高齢化などのために、お店まで行くことができない人たちが北海道には数多くいます。
全道をカバーする自前物流機能を持つコープさっぽろの宅配は、北海道の隅々までカバーし、58000世帯に食品や日用品を届けています。まさに、北海道の「食のインフラ」です。
その役割や価値は、日頃から高く評価されていますが、今回の震災でその重要性がさらに認識されたのです。
 震災当日の配達率は、なんと97%!停電で信号が消え、道路もダメージを受け、しかもエレベーターが動かないなどの悪条件にもかかわらず、配達員の皆さんは1軒、1軒訪ね、安否確認をしながら、配達を続けました。現場力以外の何物でもありません。
 理事会で「ありがとうトドック」という資料が配布されました。SNSや電話、手紙などで、トドックに対して寄せられた組合員の皆さんの感謝の声をまとめたものでした。

「スゴイ!トドック来たよ。こんなにどこもかしこもお休みしているのに、ご苦労様です。ありがたいです。」
「停電当日、ヤマトも佐川も止まっていたけど、トドックは動いていた。」
「トドックさんが届けに来た。すごい!!おいら頭上がらない。」
「本当に今日は『神、来た~!!!』でしたよ。」
「震災後、信号も止まっていて、トドックは来ないと思っていた。配達に来て正直驚いた。担当の村田君が『商品をすべて揃えることができませんでした。申し訳ありません』と謝っていたが、本当に助かったし、嬉しかった。」

 コープさっぽろは現場力を大事に育ててきた生協です。現場力は日常においても大いに発揮されていますが、非日常の状況ではより一層大きな力となります。
 逆に、日常において現場力を大切にしていないところでは、非日常の時に動くことができません。日常の鍛錬こそが、非日常を支えるのです。

 多くの皆さんに義援金にご賛同いただきました。その数は63名になります。ご賛同いただいた皆さんのリストを大見理事長にお渡ししました。ありがとうございました!

[今週の出会い]

 北海道出張のお土産は、定番の北菓楼のバウムクーヘン。今回はハロウイーンバージョンと10月限定のスイートポテトバウムクーヘン。お芋のほっこりした甘さが実に美味しい!秋の味覚です。

[今週のシナ]

 シナはトリミングをしてもらい、若返ってきました。金木犀の香りを楽しみながらの快適な散歩を楽しんでいます!