Isao Endo  遠藤 功

遠藤功が「現場力」を語るコラムをお届けします

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早稲田大学大学院教授、株式会社ローランド・ベルガー会長を務める遠藤功のプロフィールを紹介します

講演活動についての概要を紹介します

『現場力を鍛える』『見える化』など、遠藤功の書籍を紹介します

各種メディア、各種媒体での掲載とその概要を紹介します

一流のビジネスパーソンを目指す人のための総合型ビジネススクール「カラーズ・ビジネス・カレッジ」を紹介します

「現場学」を研究し、強い現場づくりを目指す遠藤研究室を紹介します

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連載コラム「現場通信」

Weekly現場通信 vol.101 「男前」の女性航空整備士

[2012-02-27]

 新しい本の執筆に向けての取材を開始しました。今回のテーマは、「現場女子力」!。様々な現場で活躍し、日本をリードする女性たちを取材し、女性版現場力について考えてみようというのが趣旨です。日本経済新聞出版社から今秋出版の予定です。
 昨年の「なでしこジャパン」を筆頭に、「女子力」が話題になっています。確かに、今ひとつ盛り上がりに欠ける日本を牽引するのは、間違いなく「女子」です。それは企業の「現場」にも当てはまるはずだと、そうした現場を探し出し、取材していくつもりです。
 取材の第一弾は、JALの女性整備士、武藤美希さん。JALグループの女性として初の中・大型旅客機の「ライン確認主任者」に就任した女性です。詳しくは本の出版まで楽しみに待っていただきたいのですが、その印象を一言で言うと、実に「かっこいい!」。武藤さんはすごく素敵な女性ですが、つなぎの似合う「男前」の現場女子でした。
 JALグループの整備士は約3700人。女性はその内の50名ほどにすぎません。武藤さんはその中で各航空機の整備に関する全責任を負うトップクラスの資格「ライン確認主任者」を初めて取得した方です。
 武藤さんが「OK」と言わなければ、飛行機は空港を飛び立つことはできません。飛行機の安全に関する全責任を負っているのです。
 しかも、男性でも丸10年はかかると言われる中で、わずか7年でこの資格を取得しました。男女の関係なく、間違いなくトップランナーです。
 航空整備は、言わずと知れた男の職場。職人肌の男性ばかりで、「女性に何ができる」という空気が蔓延する、女性にとってはけっして容易ではない職場です。仕事の上では、体格差、体力差も存在します。
 しかし、武藤さんはそうしたハンデを克服するどころか、女性ならではの強みを活かし、整備の現場に新風を吹き込んでいます。こうした職場が増えることで、日本の現場が活力を取り戻し、日本が元気になるのではと私は思っています。今回の本の狙いはそうした現場を紹介し、これからの日本の現場のあり方について考えることにあります。

 武藤さんはインタビューの最後で、こう洩らしました。「正直、背負うものはあります。でも、みんなでわいわいやって、ひとつのものを作り上げるのが大好きなんです」。う~ん、この現場感。今の日本に最も欠けているのは、この感覚かもしれません。
 武藤さんは今月末に初の海外赴任で、ホノルルに転勤します。女性整備士として初の海外赴任でもあります。転勤する前に是非取材をと無理なお願いをして、取材に応じていただきました。復活・再生を遂げようとしているJAL。武藤さんはその象徴かもしれないと思いつつ、羽田を後にしました。

[今週の出会い]

 沖縄電力での講演に招かれ、那覇を訪問してきました。午前、午後の2回講演を行い、計500名以上の方々にお集まりいただきました。沖縄電力の人財開発室の皆さんには大変お世話になりました。
 夕方の空いた時間に、那覇の繁華街・国際通りを久しぶりに散策してきました。沖縄は今、雨期なのですが、ちょうど雨も上がり、束の間の休息でした。
 何十年ぶりに牧志の公設市場を訪れました。肉屋や魚屋、漬物屋を冷やかし、2階の食堂で沖縄そばを食しました。本土とは違う空気に、しばし癒されました。

[今週のシナ]

 葉巻を吸っているシナです。というのは嘘で、シナ大好物の牛皮ささみ巻きを齧っているところです。1日に1本だけ食べられるシナにとって至福の時間です。「今日の1本」という言葉にシナは反応し、尻尾フリフリ、大興奮です。