Isao Endo  遠藤 功

遠藤功が「現場力」を語るコラムをお届けします

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早稲田大学大学院教授、株式会社ローランド・ベルガー会長を務める遠藤功のプロフィールを紹介します

講演活動についての概要を紹介します

『現場力を鍛える』『見える化』など、遠藤功の書籍を紹介します

各種メディア、各種媒体での掲載とその概要を紹介します

一流のビジネスパーソンを目指す人のための総合型ビジネススクール「カラーズ・ビジネス・カレッジ」を紹介します

「現場学」を研究し、強い現場づくりを目指す遠藤研究室を紹介します

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連載コラム「現場通信」

Weekly現場通信 vol.106 人はOutputでしか成長しない

[2012-04-02]

 3月25日(日)に早稲田大学ビジネススクール(WBS)の卒業式が行われました。私は所用があり、出席することができなかったのですが、ゼミ生の中山さんからその時の写真が送られてきました。
 卒業式用のガウンをまとい、大隈講堂の前で帽子を空高く投げ、喜びを爆発させています。ゼミの教室ではけっして見れなかったいい笑顔をしています。米国のビジネススクールではよく見られる光景ですが、WBSでも遅ればせながら一昨年からガウンの着用を始めました。それによって、一気にビジネススクールの卒業式らしくなりました。
 この春卒業した遠藤ゼミの学生は8名。皆さん働きながら平日夜、そして土曜に通学するというハードな2年間を過ごし、MBAを取得しました。2年前と比べると、とても逞しくなったように思います。たくさんのことを学び、そして一生の友も得たことでしょう。
 しかし、MBA(経営学修士)という称号自体に価値があるわけではありません。たくさんのことを学び、多くの知識を身に付けたからといって、そのこと自体が「成長」を意味しているわけではありません。

 私は「人はOutput(出力=行動・実践)でしか成長しない」と考えています。どんなに多くのInput(入力=知識習得)をしても、それだけでは成長に結びつきません。しかし、多くの人は「Input=成長」だと誤解しています。どんなによいInputがあっても、それをもとに行動・実践に結びつけ、Outputを生み出す努力をしなければ真の成長にはつながらないのです。
 それでは、何のために人は学び、知識を習得するのか?それはOutputの質を高めるためには、Inputという継続的な努力をすることによって、自分自身を鍛え、変身させなければならないからです。Inputによって自分が鍛えられれば、より質の高いOutputに結びつき、真の自己成長につながるはずです。
 私自身も企業派遣で米国のビジネススクールで学び、30歳で帰国しました。たくさんのことを学び、意気揚々と帰国しました。「俺が会社を変えてやる!」と肩に力が入り、前のめりで仕事に復帰しました。生意気盛りでした。

 30歳の青二才にも関わらず、社内で色々なことを仕掛けました。担当していた海外事業の拡大のため、合弁や買収を模索したり、海外販社の販路開拓のために奔走しました。そのほとんどは残念ながら思うようには進みませんでした。保守的な色彩の強い会社では、私のアイデアは明らかに“過激”だったのです。
 それでも、自分が中心となりプランを練り、根回しをしたり、説得を試みるという行動・実践を通じて、良い意味でも悪い意味でも、「組織のダイナミズム」というものを体感しました。大きな成果には結びつきませんでしたが、明らかに私は「成長」していました。
 その意味では、卒業生たちの本当の勝負はこれからです。学習から行動へ、知識から実践へとギアチェンジをしてもらいたいと思っています。卒業生たちが質の高いOutputを生み出し、充実したキャリアを歩んでほしいと心から願っています。

[今週の出会い]

 NTTコミュニケーションズラグビー部監督の林雅人さん、バックスコーチの金沢篤さんとの会食の際の記念ショットです。林さんは慶應大学ラグビー部の監督を4年間務められ、昨年NTTコムラグビー部のヘッドコーチに就任。今季から監督に就任されました。金沢さんは慶應監督時代からの信頼たる“相棒”です。
 NTTコムは昨季のトップリーグで9位。着々と力をつけ、今季はさらに上位を狙っています。慶應監督時代に10年ぶりの早稲田戦勝利や初のジュニア選手権優勝といった「小さな奇跡」を数多く起こしてきたコンビ。「林マジック」要注目です!

[今週のシナ]

 布団で何かゴソゴソしているシナ。実は、ティッシュを噛みちぎって、遊んでいるのです。シナはこれが大好き!見つからないように、コソコソとやっています。
 「シナ、何やってるの!」と叱ると、おもむろに振り向くシナ。「あっ、見つかっちゃった・・・」とばつの悪い顔をしています。5歳になっても、悪ガキのシナでした。