Isao Endo  遠藤 功

遠藤功が「現場力」を語るコラムをお届けします

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早稲田大学大学院教授、株式会社ローランド・ベルガー会長を務める遠藤功のプロフィールを紹介します

講演活動についての概要を紹介します

『現場力を鍛える』『見える化』など、遠藤功の書籍を紹介します

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一流のビジネスパーソンを目指す人のための総合型ビジネススクール「カラーズ・ビジネス・カレッジ」を紹介します

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連載コラム「現場通信」

Weekly現場通信 vol.108 村上館長からのお手紙

[2012-04-16]

 以前このコラムでご紹介した「世界一のクラゲ水族館」、山形県鶴岡市立加茂水族館の村上龍男館長より心温まるお手紙を頂戴しました。便箋や封書にもクラゲの絵がほどこされていて、「クラゲLove」に満ち満ちています。
お会いした時にお渡しした私の本をお読みいただいたようで、ご自身のこれまでの体験と照らし合わせて、胸を打つ内容の文章が綴られています。本来なら私信ですので、披露するべきではないのですが、あまりにも素晴らしいのでその一部をご紹介させていただきます。

「何だか訳も分らず、頑張って来たことが、この本に依って解き明かされているように思いました。私は理論的に考えたこともなく、教科書にした本もなく、唯々ここで長く働いてきて、苦労して、追い詰められて、身に付いたものでした。正に、ノリの本のように、旨くいかない時には暗かったですね。何をやってもだめでした。全てが人のせいだと思いました。それが不思議なもので、クラゲに出会い、これが必ずここを明るくしてくれると思ったら、全てが変わって行きました。借金も平気でした。皆が元気になって働いてくれました。そして、最初はほんの少しずつ増客しだし、勢いが付くと雪ダルマを転がすようでした。今振り返っても、何でここまで旨く行ったのか良く分りません。」

 ひとつのことに誠心誠意のめり込み、暗中模索の中から自分の道を切り拓いた人でなければ書けない言葉だと、胸に沁み入りました。クラゲとの出会いは「偶然」でしたが、そこに可能性を感じ、「ここを明るくしてくれる」と信じたからこそ、今の加茂水族館が誕生したのです。クラゲ水族館は「偶然」から生まれた「必然」なのです。

 お手紙をいただいてから数日後、大きなニュースが飛び込んできました。なんと加茂水族館がクラゲの展示種類数が世界最多としてギネス・ワールド・レコードに認定されたのです。
 認定対象は「毒針を持つ30種類のみ」ということで、なぜ毒針を持つものに限定したのかは分からないそうです。でも、「ギネスはギネス」。これで加茂水族館の人気にさらに拍車がかかることは間違いありません。ファンのひとりとしてこんなに嬉しいことはありません。
 加茂水族館に行くと、クラゲに対する印象は一変するはずです。クラゲがいかに美しくて、魅力的であるかが本当に伝わってきます。そして、その裏にはクラゲの魅力を一生懸命伝えようとする村上館長をはじめとする水族館のスタッフの熱い思いが秘められているのです。必見の水族館ですので、機会を作って是非訪ねてみてください。


(お知らせ)
 私の新刊『図解 最強の現場力』が4月25日に青春出版社より発売されます。これは以前出版した『図解 現場力』(ゴマブックス)を全面的にリニューアルし、現場力を分かりやすく解説したものです。
 今回は特別付録付きです。「最強のチーム」として知られている鉄道整備株式会社(テッセイ)の取り組みを紹介するDVDが付いています。このDVDも私自身が取材、インタビューを行いました。すぐ役に立つ知恵が満載!このDVDだけでもすごい価値があると思います。是非お買い求めください。

[今週の出会い]

 ローランド・ベルガードイツ本社の前CEO、Dr. Schwenkerからとても素敵なプレゼントが送られてきました。一本一本手作りで作られているSTEFAN FINKの万年筆。知る人ぞ知るドイツの逸品です。
 木の温もりを感じる手触り感、滑らかな書き心地は最高です。早速、このペンを使って、村上館長への返信のお手紙をしたためました。

[今週のシナ]

 桜舞い散る中、たくさん歩いたシナはソファで気持ちよさそうに居眠りをしています。これからしばらく散歩好きのシナにとってとても嬉しい季節が続きます。それは私にとっての癒しの時間でもあります。