Isao Endo  遠藤 功

遠藤功が「現場力」を語るコラムをお届けします

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早稲田大学大学院教授、株式会社ローランド・ベルガー会長を務める遠藤功のプロフィールを紹介します

講演活動についての概要を紹介します

『現場力を鍛える』『見える化』など、遠藤功の書籍を紹介します

各種メディア、各種媒体での掲載とその概要を紹介します

一流のビジネスパーソンを目指す人のための総合型ビジネススクール「カラーズ・ビジネス・カレッジ」を紹介します

「現場学」を研究し、強い現場づくりを目指す遠藤研究室を紹介します

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連載コラム「現場通信」

Weekly現場通信 vol.135 出会い

[2012-11-12]

 先週、とても異色な組み合わせの人たちで会食をしました。JR東日本副社長の石司次男さん、早稲田大学ラグビー部元監督で現在ラグビー日本代表U-20監督の中竹竜二さん、そしてマザーハウス社長の山口絵理子さんです。
 個々にはいつも親しくさせてもらっている人たちであり、それぞれの分野におけるトップの方々ですが、普段は皆さんそれぞれの世界で超多忙なので、接点を持つ機会がなかなかありません。
 業界も仕事もバラバラ、年齢も石司さんと私は50代、中竹さんはもうすぐ40歳、山口さんは30歳になったばかりとバラバラです。
 会話が成り立つのかなと思うかもしれませんが、それが皆さん初対面とは思えないほど、最初から波長がピッタリ!ラグビーの話、バングラデシュの話、マネジメントの話など何を話したかははっきりとは覚えていませんが、本当に楽しいひとときでした。
 どんな分野であれ、やはりトップの人は器の大きさが違います。異質を排除するのではなく、異質を受け入れ、学習しようとします。だからこそ、異質との出会いを楽しめるのだと思っています。

 先週はもうひとつ出会いがありました。PEC産業教育センターの創業者である山田日登志所長にお会いしに、岐阜羽島まで行ってきました。
 9月に行われたPEC主催のイベントで講演をさせていただき、ご挨拶はさせていただいたのですが、もっとゆっくりとお話を伺いたいと思い、今回お時間を頂戴したのです。
 山田所長はトヨタ生産方式の生みの親である大野耐一氏の門下生であり、製造現場における「ムダとり」の大家。NHKスペシャルで何度も放映されたので、その指導ぶりをご覧になった方も多いと思います。指導した会社はソニーやキャノン、NEC、トステムなど300社を超えます。
 山田所長がPECを設立されたのは1978年。私が三菱電機に入社し、名古屋製作所に配属された前年です。企業への個別指導に加えて、現場改善の核となる改善トレーナーを1万人以上養成してきました。30年以上に亘って、日本のモノづくりの現場力強化を実践的に支えています。
 現場を支える人づくりに注力し、実績をつくられてきた山田所長にとっては、電機業界をはじめとする今のモノづくり企業の現状は実に嘆かわしい状態であると映っています。経営者の舵取りが失敗してしまえば、現場のどんな努力も水泡に帰してしまいます。
 経営にとって現場はとても重要ですが、経営が現場だけで成り立っていないのもまた事実です。私は会社の方向性を定め、舵取りをする「本社力」と「現場力」の両輪がうまく絡み合ってこそ、経営は成功すると考えています。
 モノづくりの現場を熟知されている山田所長のお話だからこそ、「本社力」の重要性を改めて再認識しました。

[今週の出会い]

 今回は秋晴れの富士山二景。一枚は新幹線の車窓から。そして、もう一枚は羽田空港からのものです。慌ただしい出張の時に眺める富士山は、束の間の癒しを与えてくれます。

[今週のシナ]

 ソファで今にも眠りそうなシナです。涼しくなったので、散歩は軽快です。たくさん歩くせいか、食欲旺盛!そして、散歩から帰ると、ウトウトお昼寝です。