Isao Endo  遠藤 功

遠藤功が「現場力」を語るコラムをお届けします

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早稲田大学大学院教授、株式会社ローランド・ベルガー会長を務める遠藤功のプロフィールを紹介します

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『現場力を鍛える』『見える化』など、遠藤功の書籍を紹介します

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連載コラム「現場通信」

Weekly現場通信 vol.140 パン屋さんの貼り紙

[2012-12-17]

 講演を終えて、馴染みのない街の裏道をブラブラしていたら、シャッターの閉まったお店に貼られている貼り紙に目が行きました。どうもパン屋さんのようです。
最初はどこにでもある閉店のお知らせかと思いました。文章を読むと、店主の方が体調を崩されて、お店を閉めていることが分かりました。貼り紙にはこう書かれています。

 「お客様へ 長らく御迷惑をお掛けしておりますが、再開にはもうしばらく時間がかかりそうです。申し訳ありません」

 どうということのないこの貼り紙に、私の目が行った理由は、その余白にありました。実は、この貼り紙の余白には小さい文字でたくさんのコメントが書かれていたのです。そして、そのコメントを読んで、私は胸が熱くなりました。

「元気に再開するのを待ってます!」
「“モンロー”食べたい!早くよくなって!」
「あせらずゆっくりとご自分のペースで治してください」
「早く元気になって」
「私は本日より入院ですが、それよりも早い復帰待ってます!」

 小さい子が鉛筆でこうも書き込んでいます。

「はやくしょくぱんをたべたい」

 そして、こうしたコメントを見た通りがかりの人がコメントを寄せています。

「日本もすてたもんじゃないなって少しおもいました。おだいじに」

 ファンたちのコメントを見た店主の方は大きな貼り紙の横に、小さな貼り紙を付け足しています。そこには「励ましのメッセージありがとうございます」の文字が。そして、その小さな貼り紙にも書き込みがされています。
 小さな街の裏道にある古びた小さなパン屋さん。このお店がどれほど地元の人たちに愛されていたのかが分かります。「待ってくれている人がいる!」というのは、店主の方の大きな励みになっているはずです。
 偶然通りかかった道なので、私はこのお店のパンを食べたことはありません。でも、間違いなくやさしい味のするパンなのでしょう。
心がほわっとあったかくなる師走の夕暮れでした。

(お知らせ)
 東洋経済オンラインでの連載が始まりました。『ニッポン中堅企業の秘めたる爆発力』というテーマで、元気な中堅規模の会社の取り組みを紹介するというものです。(toyokeizai.net/articles/-/12090)
 第1回は前振りの解説ですが、1月に掲載される第2回からは具体的な会社を事例として取り上げ、日本の中堅企業の底力を検証したいと思います。是非お読みください!

[今週の出会い]

 講演で横浜みなとみらいに行った際に出会ったクリスマスツリーです。クリスマスという華やかなイベントとは縁遠い歳になって久しいですが、束の間の非日常的な気分を味わいました。
 平日の夕方だったのですが、おじさんたちが一生懸命写真を撮っていました。一体誰に見せるんでしょう?(私もそのひとりですが・・・)

[今週のシナ]

すやすやと昼寝中のシナです。このところ夜中に何度も起きるので、昼に爆睡します。多い時には4、5回起きることも!そして、玄関のところでじっとしています。
 病院の先生に聞くと、「犬はお化けが見えると言われているので、シナちゃんも外のお化けが見えているのかも・・・」と真顔で言います。玄関で佇んでいる時は、尻尾が垂れ下がっているので、確かに何か怖いものを感じているのかもしれません。
 お蔭、私も寝不足の日々です・・・。