Isao Endo  遠藤 功

遠藤功が「現場力」を語るコラムをお届けします

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早稲田大学大学院教授、株式会社ローランド・ベルガー会長を務める遠藤功のプロフィールを紹介します

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『現場力を鍛える』『見える化』など、遠藤功の書籍を紹介します

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連載コラム「現場通信」

Weekly現場通信 vol.147 律する

[2013-02-11]

 NTTコミュニケーションズラグビー部監督の林雅人さん、コーチの金沢篤さんと食事をしました。場所は目黒のラッセ。開店1年目でミシュランの星を獲得したイタリアンの名店です。今回も定番のチーズラビオリや季節のジビエなど美味しくいただきました。写真はシェフの村山太一さんを交えた4人のショットです。 
 以前にもこのコラムでご紹介しましたが、林さんは慶應大学ラグビー部の元監督、金沢さんもコーチとして指導にあたっていました。林さんが指導されていた頃の慶應ラグビーは本当に魅力的なものでした。実績や体格に優れる選手たちを集めた帝京や早稲田相手に、果敢かつ戦略的にゲームを展開し、大学選手権準優勝や10年ぶりの早稲田戦勝利など見事な実績を残しました。それ以来、私はすっかり“林マジック”のファンになってしまいました。
 2年前からNTTコムラグビー部の指導に携わり、ここでも着実に実績を積み重ねています。日本選手権出場を目指したワイルドカードでNECに敗れ、日本選手権出場は果たせませんでしたが、シーズンは7勝6敗と勝ち越し。順位こそ昨年度と同じ9位でしたが、これまで勝利のなかったパナソニックや近鉄、リコー戦で初勝利を収め、4連勝も記録しました。“林マジック”はトップリーグでも「小さな奇跡」を積み重ねています。
 トップリーグではサントリーが史上初の15連勝で全勝優勝を果たし、その強さが際立ちました。プレーオフの決勝では東芝に19:3で勝利。攻撃的なラグビーで知られるサントリーですが、この試合ではディフェンスが光りました。
 サントリーの強さについて林さんと話していると、こんなエピソードを教えてくれました。プレーオフ決勝の東芝戦で勝利した後、真壁伸弥キャプテンは全勝優勝の余韻にひたることもなく自宅に帰り、翌月曜の朝8時半には仕事に出社したそうです。キャプテンのそうした行動は、他の選手たちにも間違いなく波及しているはずです。
 普通であれば、長くしんどいシーズンを全勝優勝という快挙で締め括ったのであれば、その日くらいは少しはじけたいと思っても何の不思議もありません。まだ日本選手権があるとはいえ、あれだけの激闘を制した興奮と達成感を仲間たちと喜び合うのは自然の流れです。
 しかし、真壁主将は浮かれることなく、翌朝からの仕事に備え、自宅に戻りました。林さんは「これこそが強いチームの証し」と言います。ストイックなまでに自分を追い込み、自分を律する。それができなければ、真の高みには到達できないということなのでしょう。
 「普段の生活での些細なことが、ゲームに出る」と林さんは教えてくれました。ラグビーでは規律がとても重要ですが、ゲームで規律を徹底させるには、日常生活で自分を律することができるかどうかが大切なのだと改めて認識しました。技術やフィットネスを越えたところに、本当の勝負の分かれ目がある。ラグビーは実に奥の深いスポーツです。
 来期、林さんがどのようなチームづくりをするのか?“林マジック”が本当に楽しみです。

[今週の出会い]

 講演で奈良に出向いた時、会場はあの有名な奈良ホテルでした。クラシックホテルとして名高いところですが、私にとっては初めての訪問でした。
 創業は1909年。100年以上の歴史を持つ、由緒正しいホテルです。重厚で格式ある佇まいは、時を経ても褪せることはありません。チャップリンが弾いたことで有名なピアノもありました。
 残念ながら、この時はトンボ返り。吉野葛でつくられた葛餅を土産に買い、帰路につきました。今度は是非ともじっくり訪ねたいと思っています。

[今週のシナ]

 Birthday Cakeをほうばるシナです。6才になったシナ。人間年齢でいえば、中年の“おっさん”です。“おっさん”に髪飾りはもうかわいそうかなとも思いますが、トリミングのお店で「シナちゃん、かわいい!」と言われると本人もまんざらでもないようなので、相変わらず派手な髪飾りはそのままです。
 いつまでも元気で楽しい散歩に行けますように!