Isao Endo  遠藤 功

遠藤功が「現場力」を語るコラムをお届けします

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早稲田大学大学院教授、株式会社ローランド・ベルガー会長を務める遠藤功のプロフィールを紹介します

講演活動についての概要を紹介します

『現場力を鍛える』『見える化』など、遠藤功の書籍を紹介します

各種メディア、各種媒体での掲載とその概要を紹介します

一流のビジネスパーソンを目指す人のための総合型ビジネススクール「カラーズ・ビジネス・カレッジ」を紹介します

「現場学」を研究し、強い現場づくりを目指す遠藤研究室を紹介します

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連載コラム「現場通信」

Weekly現場通信 vol.156 冷静と情熱

[2013-04-13]

 先週月曜、六本木ヒルズのアカデミーヒルズで『現場女子』出版記念のトークショーを行いました。ゲストは本書にも登場する三菱電機の平岡利枝さん。「切れる冷凍」や「ビタミン増量冷蔵庫」など数々のヒット商品を開発したヒットメーカーです。
 現在は三菱電機の住環境研究開発センターで製品化技術開発部の部長を務められています。同社の女性部長第1号として、魅力的な家電開発をリードしています。
 当日は約80名の皆さんにご参加いただきました。私の講演会は圧倒的に男性が多いのですが、今回は女性が半分以上!わざわざ地方から駆けつけてくださった方もいらっしゃいました。
 ダイバーシティやポジティブ・アクションなどというと男勝りのバリバリのキャリアウーマンをイメージしがちですが、平岡さんはとても自然体です。男女の違いを認めた上で、女性ならではの視点、目線を活かし、実績を積み上げてきました。
 三菱電機の静岡製作所に勤務されたのも、出身地が静岡で、なんとなく冷蔵庫なら面白そうと思ったからだそうです。熱い思いや高い志というより、現実や自分自身を冷静に見つめながら、自分が置かれた環境の中で、自分ならではの付加価値を模索し、創り上げてきたのです。
 その一方で、「これをやる!」と決めたら、平岡さんは思い切り情熱を傾けてきました。周囲の人たちを巻き込みながら、みんなの力を活用して、実績をつくってきました。
 平岡さんは周囲の人たちに「平岡さんに頼まれると嫌と言えない」とよく言われるそうです。人を動かし、事を為す人に共通する点と言えるでしょう。冷静と情熱の両方を兼ね備えているからこそ、大きな仕事を成し遂げてこられたのです。
 「男社会だからこそ、チャンスがある」と平岡さんは強調します。男と張り合おうとするのではなく、女性ならではの個性を活かすことが実績に結びつき、結果として現場での女性活用が進むと私は思っています。

 平岡さんとの1時間あまりのトークショーはアッと言う間でした。このイベントには本書で取り上げた二人の素敵な女性がお忍び(?)で駆けつけてくれていました。日本レストランエンタープライズのカリスマ・アテンダントである齋藤泉さん、そしてマザーハウスで店舗統括をしている山崎靖子さんです。
 何の前触れもなく、二人を壇上に招き、平岡さんを交えて4人でのトークショーに模様替え!限られた時間でしたが、とても面白いお話を聞くことができました。時間があれば、朝までエンドレスで語り合ったかもしれません。
 女性は間違いなく現場を元気にします。女性の視点は間違いなく現場の競争力を高めます。そして、現場の競争力が高まれば、日本企業は必ず再浮上します。アベノミクスの後は、現場女子の出番です!
 
 NHKの人気番組「Good Job! 会社の星」で、現場で活躍する女子たちが紹介されます。私も番組内でコメントをしていますので、是非ご覧ください。放送日は4月24日(水)23:30~です。

[今週の出会い]

 先週はお世話になった人たちとの久し振りの再会がありました。水曜夜はスウェーデンを代表する大手企業・サンドビックの藤井裕幸社長、秘書の梶下雅子さん、そして私の秘書・山下裕子さんとの会食。場所は恵比寿の隠れ家和食屋。ワインに造詣の深い藤井社長のお眼鏡にかなうワインを何本も開け、楽しい会話が大いに弾みました。

 木曜夜は来日中のローランド・ベルガー氏を囲むパーティ。場所は六本木の国際文化会館。年に2度は必ず来日するほど親日家のベルガーさん。残念ながら、楽しみにしていた桜は散ってしまいましたが、四方山話に花が咲きました。

[今週のシナ]

 ソファにいたシナが「ウ~ン・・・」と唸るので、何かなと思っていたのですが、どうやらいつもはソファの横に置いてあるコップがテーブルの上に乗せられていて、水が飲めないことを訴えていたようです。
 私が気付かずにいると、耐えかねてテーブルの上に身を乗り出し、飲み始めました。シナ、ごめんね!でも、その姿はなんともかわいく、笑ってしまいました。