Isao Endo  遠藤 功

遠藤功が「現場力」を語るコラムをお届けします

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連載コラム「現場通信」

Weekly現場通信 vol.199 神保町・御茶ノ水

[2014-03-10]

 春休みに入り、ビジネススクールでの授業はひと休みですが、大学での会議や講演、社外役員としての活動など先週も慌ただしい日々でした。その中で、半日ほど時間をつくって、神保町、御茶ノ水近辺を訪ねてきました。
 その主目的は、次の本の執筆に向けて参考になりそうな本を買い求めることでした。三省堂で10冊ほどの本を買い求め、用事を済ませると、街の散策に向かいました。
 この界隈は私が一番好きな街です。高校生の頃からこの辺りをふらついていました。高校3年生の夏休みに、駿台予備校で夏季集中講座を受講したのが最初でしょうか。今からなんと40年近く前のことです。
大学に入り、何を思ったのか、御茶ノ水のアテネフランセに通い、フランス語を勉強したり、印刷所などいくつかのアルバイトもこの街でしました。好きな飲食店、酒場、喫茶店も点在し、古書店を巡った後は、そこで買った本に目を通すのが何よりの贅沢な時間でした。
 この日は、まず稀少本、稀觀本を扱っている玉英堂へ。日本の戦前・戦後の文学書の初版本などが充実しているお店ですが、2階に上がるとそこはまるで小さな美術館!平安時代の美麗な絵巻などが展示されています。もちろん売り物で、値段は1500万円也!

 他にも、現代作家の自筆原稿などが展示・販売されています。私も以前ここで開高健などいくつかの自筆原稿を買い求めています。小1時間ゆったりとした時を過ごし、御茶ノ水方面へ。
 以前は明治大学付属中・高校だったところにある坂を登ります。ここはまっすぐな急坂なので、「男坂」と命名されています。水道橋寄りにもうひとつ坂があり、そこはゆったりと曲がりくねっているので、「女坂」と呼ばれています。
 息を切らして坂を登り切り、懐かしのアテネフランセに到着。建物の外観は昔とそれほど変わっていません。地下にあるカフェが以前よりお洒落になっていました。

 そして、神保町・御茶ノ水のランドマークである山の上ホテルへ。私の大のお気に入りのホテルです。ここのてんぷらやバーは折り紙つき!。この日は本館のラウンジでフレッシュジュースをいただき、休息をとりました。
 山の上ホテルを出て、明治大学裏手の錦華坂を下り、神保町へ戻ります。神保町の締めは、なんといってもランチョンの生ビール!夕食には少し早かったのですが、散策後のビールは欠かせません。ここの一押しはなんといってもハンバーグサンド+生ビール。

 窓越しに見る神保町の風景は、あまり大きく変わっていません。大変貌を繰り返す大都会で、エアポケットのように変わらない街。「変わる」ことが当たり前の世の中だからこそ、「変わらない」ことが大事なのでしょう。私がこの街に戻ってくるのも、それが理由なのでしょう。
 4時間余りの束の間の休息。心がほっこりする時間でした。

[今週の出会い]

 神保町の玉英堂を訪ねた際、田中小実昌の自筆原稿を衝動買い!通称「コミさん」こと田中小実昌は、私が大好きな作家のひとり。飄々とした人柄と軽妙洒脱な文体は、他の人には真似ができません。
 大田区雪谷の実家に住んでいた頃、隣町に住んでいた「コミさん」を商店街や中華料理店で何度か見かけたことがあります。ベレー帽をかぶり、飄々と歩いていました。
 「長い旅のおわり」と題されたエッセイの原稿。まるで小学生が書いたような文字を目にしたら、思わず欲しくなってしまいました。実に味があります!

[今週のシナ]

 薄手のTシャツ模様の服を着て、公園を散歩するシナです。今のところ、ヘルニアの状態は良いようで、尻尾をフリフリ、散歩を楽しんでいます。もう少し暖かくなれば、ちょっと遠出の散歩に行こうと思っています。