Isao Endo  遠藤 功

遠藤功が「現場力」を語るコラムをお届けします

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早稲田大学大学院教授、株式会社ローランド・ベルガー会長を務める遠藤功のプロフィールを紹介します

講演活動についての概要を紹介します

『現場力を鍛える』『見える化』など、遠藤功の書籍を紹介します

各種メディア、各種媒体での掲載とその概要を紹介します

一流のビジネスパーソンを目指す人のための総合型ビジネススクール「カラーズ・ビジネス・カレッジ」を紹介します

「現場学」を研究し、強い現場づくりを目指す遠藤研究室を紹介します

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連載コラム「現場通信」

Weekly現場通信 vol.214 日経MJヒット塾

[2014-07-07]

 先週木曜、日経MJが主催する「日経MJヒット塾」のアドバイザーとして赤城乳業の本庄千本さくら『5S』工場を訪ねてきました。この企画は「ヒットを生んだ企業でトップや経営学者に学ぶ」というユニークかつ実践的な訪問型研修です。
 実際に企業を訪ね、ヒットを生み出す経営トップやキーマンから直接話を聞き、ヒットの真髄を学ぶという企画は、単に本を読んだり、講演会で話を聞くよりはるかに学習効果が大きいと思います。
今回の訪問先は計5ヶ所。「くまモン」を生み出した熊本県、発売1年で250万本も売れた「フィットカットカーブ」を生み出したプラス、「2.5世帯住宅」で有名な旭化成ホームズ、レガシーなどが売れている富士重工(スバル)、そして「ガリガリ君」の赤城乳業です。私は昨年『言える化』を出版したご縁で、赤城乳業訪問の際のアドバイザーとして訪問しました。

 参加者は約30名。消費財メーカーに勤める人が主ですが、小売業や生産財の会社も含まれています。ヒットの「コツ」は異業種から学ぶことが有効かもしれません。
 当日の研修内容は盛りだくさん。まずは、工場見学をさせていただき、最新鋭の製造設備で次々にアイスが誕生する様子をじっくりと見学。見学コースの最後にある「ガリガリ君広場」で美味しいアイスをいただき、テンションが上がります。久しぶりにこの工場を訪ねましたが、5Sの取り組みや見学コースの工夫などさらに進化を遂げていました。

 その後、「ガリガリ君」飛躍の仕掛け人であるマーケティング部次長の萩原史雄さんに、赤城乳業ならではの独自の販促戦略の話を伺いました。「コネタ」を次々と仕込むそのクリエイティブな発想と行動力に、参加者は驚嘆させられました。
 グループワークでお互いの学びを共有、議論し、各グループから発表。これからの商品戦略についての提言もあり、面白いアイデアが数多く出されました。
 そして、締めとして井上秀樹社長にご登壇いただき、私との対談にお付き合いいただきました。商品戦略、マーケティング戦略のみならず、井上社長の経営思想、人に対する考え方、今後の展望など幅広い視点から含蓄のあるお話を伺うことができました。
 推察するに、参加者の皆さんが一番驚かれたのは、赤城乳業の「自由闊達な空気」なのではないかと思います。自由で、ノビノビとしていて、どこか楽しそう。経営トップと現場の距離が近く、何でも自由に発言できる。これこそが「言える化」であり、ヒットを生み出す土壌なのだと思います。
 ヒットを生み出すためには、ユニークなアイデアや発想が不可欠ですが、その大前提として創造性を育む土壌がなければなりません。赤城乳業の凄さを再認識した訪問でした。

[今週の出会い]

 先週水曜に長野へ講演のために出向きました。その時、乗ったのが新型車両E7系の「あさま」。今年の3月から運転を開始していますが、乗ったのは今回が初めて。あざやかなブルーの流線型車体は一言で言うと、「かっこいい!」。
 わずか2時間ほどの長野滞在でしたが、今度はゆっくり信濃路を旅したいと思っています。

[今週のシナ]

 散歩の後、ソファでウトウトするシナです。暑さのせいで、最近のお散歩時間は短め。坂を登る時は、さすがにぜいぜいしながら、ゆっくりゆっくり歩いています。そして、帰るとソファでひと休みです。