Isao Endo  遠藤 功

遠藤功が「現場力」を語るコラムをお届けします

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早稲田大学大学院教授、株式会社ローランド・ベルガー会長を務める遠藤功のプロフィールを紹介します

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『現場力を鍛える』『見える化』など、遠藤功の書籍を紹介します

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連載コラム「現場通信」

Weekly現場通信 vol.228 「初めて」を楽しむ

[2014-10-27]

 地方出張のフライトに乗る前、羽田空港のラウンジで束の間の休息をとっていると、ティクオフする飛行機が見えました。一気に高度を上げていく機体を見た時、「そういえば、初めて飛行機に乗ったのはいつだったろう?」という疑問が頭をよぎりました。
 思い出そうと試みましたが、残念ながら記憶に残っていません。海外への初出張はもう何十年も前の北京でした。自転車が往来を占拠していた北京市内の雑踏は目に焼き付いていますが、飛行機に乗った記憶は残っていません。
 だけど、初めてアメリカに出張した時の記憶は鮮明に覚えています。米国への初出張はシカゴでした。まだ20代でした。既に倒産してしまったパンナム機に乗り、憧れの地であったアメリカに向かった時の高揚感は忘れられません。
 初めてパリに行った時もワクワクでした。自分がパリの街に身を置くということ自体が信じられないことでした。
 それから時が過ぎ、何度飛行機に乗り、何度アメリカに、そしてパリに行ったことでしょう。当り前のことですが、かつてのような高揚感はそこにはありません。

 初めてのこと、初めての経験は人間を高揚させ、興奮させます。それはけっして海外渡航だけの話ではありません。初めての転職、初めての仕事、初めての出会い・・・。
 初めてコンサルティングの仕事を受注した時の興奮、初めて本を出した時の喜び、初めて教壇に立った時の不安と期待。初めてのこと、初めての経験の前では、人間はとても素直であり、正直です。
 しかし、歳を重ねるということは、初めてのこと、初めての経験が少しずつなくなっていくことでもあります。初めての時はあれだけ高揚、興奮していたのに、それが徐々に当たり前になってしまう。「成熟」といえば聞こえはよいですが、人間としては実に寂しいことでもあります。
 今年も初めて憧れの地・チベットに赴いた時は、アドレナリンが全開しているのが自分でも分かりました。フレッシュな気持ちが蘇り、神経が研ぎ澄まされていました。
「初めて」を楽しむ!。いくつになっても、初めてのことに挑戦する。初めての地に赴いてみる。自分を常にフレッシュに保つためには、「初めて」はとても大事なことだと感じています。
「初めて」は遊び心がなければ楽しめません。「初めて」を楽しむためには、少しばかり気持ちと時間の余裕を持つことが必要なようです。

 『現場論』出版記念の講演会が下記の日時に行われることになりました。丸善・丸の内本店でこの本をお買い求めいただけると、整理券がもらえます。興味のある方は是非ご参加ください。

*日時:11月18日(火)19:00~
*場所:丸善・丸の内本店 3F日経セミナールーム
*定員:100名

[今週の出会い]

 今週のことではありませんが、1ヶ月前にカンボジアを訪問した際、首都プノンペンにオープンしたイオンモールを訪ねてきました。カンボジアでは初の大型ショッピングモールです。
 オープンは今年の6月。その時は連日人が押し寄せたそうです。それから約3ヶ月。私が訪ねた時は、平日のせいか人影はまばらでした。吉野屋などが入っているフードコートは、昼食の時間帯にも関わらずとても閑散としていました。
 やはりカンボジアの庶民にとってはまだまだ価格帯が高そうです。時間軸を長くとって、しっかりと根を張る覚悟が必要なようです。

[今週のシナ]

 散歩途中、ペット病院でリラックスするシナです。シナはこのペット病院が大好き!これまでに何回も検査されたり、怪我や病気の手当てをされたりとよい思い出はないはずなのに・・・。先生や看護士さんたちに会いたくて、尻尾を振りつつこの病院に向かいます。