Isao Endo  遠藤 功

遠藤功が「現場力」を語るコラムをお届けします

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早稲田大学大学院教授、株式会社ローランド・ベルガー会長を務める遠藤功のプロフィールを紹介します

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『現場力を鍛える』『見える化』など、遠藤功の書籍を紹介します

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連載コラム「現場通信」

Weekly現場通信 vol.230 社外役員

[2014-11-10]

 先週も慌しい1週間でした。とはいえ、忙中閑有。先々週は山形・庄内の温泉につかってきましたが、先週末は北海道・定山渓の温泉につかることができました。
 北海道の気温は3℃。札幌の奥座敷と呼ばれる定山渓はさらに温度が低いようで、紅葉は既に終了。白樺の樹を眺めながら、たっぷりの湯につかりました。札幌の街に出ると、いちょうの樹が黄金色に輝いていました。
 先週の忙しさは授業やゼミ、研修、執筆などに追われるいつもの忙しさとは少し異質でした。それは社外役員に就任している5つの会社の取締役会が先週に集中していたからです。こんな週は初めてです。

 私は今、4つの上場企業の役員、そしてコープさっぽろの有識者理事を務めていて、それぞれの取締役会、理事会に毎回出席します。これまではうまいこと分散していたのですが、それが11月は先週に集中したのです。
 通常は毎月1回。多い企業は月に2回。月1回の会社でも事前の説明会が開かれたりします。それぞれの会合は2~3時間ですが、事前資料の読み込みなども含めると結構な時間を費やしています。私は毎回毎回が真剣勝負だと思って、臨んでいます。
 日本においても社外役員を義務付けるかどうかの議論が続いています。特に、私のような立場の独立役員を義務付けるかどうかは、日本企業の今後のガバナンスを考える上でとても大きな論点です。
 私のこれまでの経験をもとに言えば、独立役員の存在はこれからの日本企業に必須だと思っています。法的に義務付けられるからという理由ではなく、経営品質を担保し、さらに高めるために、客観的な第三者の視点を積極的に取り入れるという能動的な理由で独立役員を起用すべきです。
 私自身が機能しているかどうかはさておいて、私が関わっている企業においては、私以外の独立役員の方々の意見や助言によって意思決定の品質が確実に高まっているという事実を私は見てきました。社内の同質的な眼だけでなく、異質の視点を常に経営に取り込むためには、独立役員の存在は欠かせないと私は確信しています。
 また、社内だけではなかなか本音で指摘できない、議論できないようなテーマもあります。そうした時に、独立役員から敢えて問題提議をすることも重要な役割だと思っています。
 ポイントはそうした任に堪えられる独立役員がどれほどいるかという供給サイドの問題です。言わずもがなですが、独立役員は誰でもいいというわけにはいきません。取締役会においてよい意味での緊張感を与えられる存在でなくてはなりません。
 見識、専門性、経験、人間性、相性・・・。誤った人選をすれば、経営を危機に陥れることすら起きかねません。独立役員という重要な責務を担う以上、常に研鑽を積まなければならないと自覚、自省する毎日です。

[今週の出会い]

 先々週のことですが、外苑前の秩父宮ラグビー場で今年初めて大学ラグビーを観戦してきました。毎年、ラグビー観戦の季節になると、年が押し詰まっていることを感じます。
 この日は応援している慶應、早稲田が登場しましたが、残念ながら両チームとも敗北。早慶が強くないと大学ラグビーは盛り上がりません。両チームの奮起を期待しています。

[今週のシナ]

 散歩の後、ソファでウトウトするシナです。絶好の散歩の季節。大好きな散歩をたっぷり楽しんだ後、夢見心地です。