Isao Endo  遠藤 功

遠藤功が「現場力」を語るコラムをお届けします

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早稲田大学大学院教授、株式会社ローランド・ベルガー会長を務める遠藤功のプロフィールを紹介します

講演活動についての概要を紹介します

『現場力を鍛える』『見える化』など、遠藤功の書籍を紹介します

各種メディア、各種媒体での掲載とその概要を紹介します

一流のビジネスパーソンを目指す人のための総合型ビジネススクール「カラーズ・ビジネス・カレッジ」を紹介します

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連載コラム「現場通信」

Weekly現場通信 vol.276 G1サミット&マザーハウス

[2015-11-09]

 先週火曜の文化の日に、麹町のグロービスで「G1経営者会議」が開かれ、パネリストのひとりとして参加してきました。この会議は「日本経済の中枢で変革に挑むリーダー達が集い、目指すべき国の姿を共に描き、新たな社会に向けた行動を生み出すプラットフォームを構築する」目的で、2012年に設立されたものです。
 4回目となる今回は、3つの全体会と12の分科会が催され、私は「インダストリー4.0~第4次産業革命が日本の“ものづくり”を根底から変える~」という分科会に参加しました。
 モデレーターはサキコーポレーション社長の秋山咲恵さん、私以外のパネリストは経産省事務次官の菅原郁郎さん、シーメンス専務執行役員の島田太郎さんという面々でした。今話題のテーマなので、多くの方々が関心を持って集まっていただきました。
ものすごく深いテーマなので、1時間強の限られた時間では議論をし尽くすのは難しいなあと感じながら、それでも少しばかり自分の意見を述べてきました。

 翌水曜はここ数年ファシリテーターとして携わっているある企業の次世代幹部研修に、マザーハウスの山口絵理子さんにゲストスピーカーとして登壇してもらいました。
「途上国から世界に通用するブランドをつくる。」を理念として掲げ、2006年に創業したマザーハウス。来年10周年を迎えます。
 私は創業当初から陰ながらこの会社を見てきました。幾多の困難を乗り越えながら、逞しく前に進もうとする山口さんをはじめとする若い人たちの力を見て、日本企業が目指すべきひとつのお手本を示してくれているように感じています。
 最近では、インドネシアでジュエリー開発に挑戦したり、香港にも出店しました。一歩一歩ですが新しいことに常に挑み、自分たちの手で切り拓いていっています。
 「G1サミット」の際に、経産省の菅原さんは「日本企業の最大の強みのひとつは消費者だ」と発言されていました。品質にうるさく、こだわりの強い消費者がいるからこそ、企業はそのニーズに応えようと努力し、世界一の品質や日本ならではの創意工夫を生み出してきました。
 しかも、それはB2Cの世界に限りません。“うるさい”消費者がいるから、B2Bやサービスの世界でも高い品質が求められます。
 マザーハウスは日本をはじめとする先進国の“うるさい”消費者が「欲しい」と思うような高い品質のバッグやストール、ジュエリーを、バングラデシュなどの発展途上国で生産できることを目指しています。言うまでもなく、その道程は簡単なものではありません。しかし、そこにこそ日本企業だからこそできるこれからのものづくりの本質があるように思います。
 インダストリー4.0、IoT、ビッグデータなどのバズワードがやたらと飛び交いますが、日本企業にとって本当に大事なことは何なのかを考えさせられる1週間でした。

[今週の出会い]

 良品計画の社外取締役としてご一緒させていただいているキヤノン電子の酒巻久社長から、素敵なボトルの日本酒をいただきました。
これは埼玉県秩父市にある由緒正しい神社・三峯神社が特別につくっているもので、「白い狼」と命名されています。酒巻さんはこの神社の奉讃会長を務められています。
三峯神社が奉っている神様はイザナギノ尊とイザナミノ尊。その守護神が狼だそうで、厄除けの使い神として崇められています。いつ開けたらよいのか思案しながら、素敵なボトルを眺め、楽しんでいます。

[今週のシナ]

 ハロウィンは終わりましたが、シナの頭にはまだハロウィンの髪飾りが残っています。もうじきトリミングにいくので、今度はどんな髪飾りが付けられるのか楽しみです。