Isao Endo  遠藤 功

遠藤功が「現場力」を語るコラムをお届けします

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連載コラム「現場通信」

Weekly現場通信 vol.299 土崎工場

[2016-04-28]

 ゴールデンウィーク前の4月22日にJR東日本秋田支社に行ってきました。用件はもちろん現在執筆中の新著『五能線物語』の打ち合わせのためです。
 1年以上かけて執筆しているこの本もいよいよ大詰めを迎えています。秋田支社から追加の情報をいただき、原稿は最終段階。これからゲラ作成に入り、装丁のデザインなどを行い、当初の予定通り7月中旬には出版できそうです。
 7月出版にこだわるのは理由があります。それは五能線を走る「リゾートしらかみ」の新型編成「橅(ブナ)」が7月から運行を開始するからです。なんとかそのタイミングに合わせて、新著の出版も盛り上げたいと思っています。
 新型「橅(ブナ)」のエクステリアとインテリアはKEN OKUYAMA DESIGNが担当。色々と新しい企画も考えられているようで、出版後にまた乗りに行きたいと思っています。
秋田支社での打ち合わせを終えた後、その新型「橅(ブナ)」を製作中の秋田総合車両センターを訪問することができました。ここは以前は「土崎工場」と呼ばれ、その開設はなんと1908年(明治41年)。100年以上に亘って、鉄道車両の検査や修理を担ってきた鉄道の「聖地」です。昔は蒸気機関車もここで造っていました。

 東京ドーム3.6個分の広い敷地は、ちょうど桜が満開。秋田で花見も楽しむことができました。
 JR東日本には総合車両センターが6ヵ所あるそうですが、エンジンとトルクコンバータ(変速機)の検査・修理はこの土崎工場に集約し、すべてのエンジンはここでメンテされています。この事実だけで土崎工場がいかに高い技術力を誇っているかが分かります。
新型「橅(ブナ)」の製作の様子も見ることができました。 4000にも及ぶ部品を図面をもとにひとつずつ組み上げていく現場は活気に充ちています。新しい車両を手掛けるというのは、現場にとってチャレンジでもありますが、とても嬉しいことなのだと再認識しました。
 実は、新型「橅(ブナ)」の製作現場は4月27日・28日の2日間のみ一般に公開されました。1日2回、各回定員30名。抽選に合格したわずか120名だけが、一般に先駆けて「橅(ブナ)」と対面することができたのです。
 このイベントに申し込んだ人の数はなんと1000人超!倍率は8倍を超えます。日本全国から申し込みがあったそうです。日本の鉄道マニアおそるべしです。

 このイベントで配られた記念品を特別にいただきました。新型「橅(ブナ)」の車体に使われているステンレスで加工されたキーホルダーは、マニア垂涎の的。リンゴをかたどったデザインで、「橅」と印されています。これももちろん土崎工場手作りの品。こんなところにも土崎工場の技術力が活かされています。日本の鉄道の現場力を感じることができる楽しい訪問でした。

[今週の出会い]

 秋田支社からいただいたお土産は、キーホルダーだけではありません。秋田の老舗酒蔵・奥田酒造店とタイアップした日本酒「泡雪のここち」をいただきました。秋田新幹線「こまち」などでも販売されているそうですが、600本の限定販売なので、もしかしたらもう売り切れかも・・・。
 秋田美人の代名詞、市女笠(いちめがさ)をかぶった「こまち娘」のラベルが実にキュート!味も微炭酸のフルーティーでまろやかな口当たり。とても「危険」なお酒です。

[今週のシナ]

 腰痛が治まったシナは2ヶ月ぶりにトリミングに行き、さっぱりしてきました。短くすると幼く見えます。腰痛がぶり返すといけないので、用心しながら散歩を楽しんでいます。