Isao Endo  遠藤 功

遠藤功が「現場力」を語るコラムをお届けします

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早稲田大学大学院教授、株式会社ローランド・ベルガー会長を務める遠藤功のプロフィールを紹介します

講演活動についての概要を紹介します

『現場力を鍛える』『見える化』など、遠藤功の書籍を紹介します

各種メディア、各種媒体での掲載とその概要を紹介します

一流のビジネスパーソンを目指す人のための総合型ビジネススクール「カラーズ・ビジネス・カレッジ」を紹介します

「現場学」を研究し、強い現場づくりを目指す遠藤研究室を紹介します

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連載コラム「現場通信」

Weekly現場通信 vol.302 新社長就任パーティ

[2016-05-30]

 先週、「ガリガリ君」で有名な赤城乳業の新社長就任パーティに招かれ、出席してきました。30年社長を務められた井上秀樹前社長が会長になられ、ご子息の井上創太社長へとバトンタッチされました。
 取引先を中心にたくさんの方々が出席され、盛大に新社長の門出をお祝いしました。有名な「ガリガリ君」のCMソングを歌っているポカスカジャンの生演奏もあり、赤城乳業らしいとてもよい宴でした。
 赤城乳業と出会ったのは、かれこれ7~8年前。講演会の講師として招かれ、「こんな面白い会社が日本にもまだあるんだ!」と驚いたことを今でも鮮明に覚えています。「是非ともこの会社の考え方、取り組みを本にして紹介したい」と思い、井上秀樹会長のご了解を得て、出版したのが『言える化』です。この本をもとにして、『ガリガリ君が教える!赤城乳業のすごい仕事術』という図解本も昨年出版しました。

 赤城乳業のすごさは、なんといっても「異端」であり続けようとする会社の姿勢です。小さくても強い会社(強小カンパニー)であるためには、大手と同じことは絶対にしない。大手がやらないこと、大手ができないことをやることこそが赤城流です。
 その考え方が全社に浸透し、赤城乳業ならではの独創的な商品、販促、営業、ものづくりに活かされています。最近話題になった「値上げのお詫びのCM」は、ニューヨークタイムスの一面でも紹介されました。値上げをネタにして、これほどの話題にしてしまうのは、赤城乳業しかできません。
 そもそも経営とは会社の「個性」を競うゲームです。個性的で、尖りのある会社でなければ、お客様から支持されず、やがて淘汰されてしまいます。「際立つ」ことこそが、経営の目的のはずです。
 にもかかわらず、最近はきわめて同質化した会社ばかりが増えています。差別化、個性化、ユニーク性といったものを追求するのではなく、他社の物真似、追随に終始し、「無個性化」してしまう。それでは競争力が高まるはずもありません。
 個性的な会社であるためになにより大事なのが、社員一人ひとりのやる気、潜在能力を活かし切ることです。赤城乳業では若手社員にも大きな仕事をまかせ、思い切りストレッチさせています。

 もちろんまかされた社員は大きなプレッシャーを感じます。でも、赤城乳業の若手社員はみんなイキイキしています。アップアップしながらも、仕事を楽しんでいます。
 会社が個性的であるためには、社員一人ひとりの個性を活かすしかありません。それを実践していることこそが、赤城乳業という会社の魅力なのです。創太新社長も赤城乳業のDNAを引き継ぎ、もっともっと個性的な会社へと発展させていくものと信じています。
 赤城乳業みたいな会社が増えたら、日本はもっともっと元気になるのになあとあらためて感じたパーティでした。

[今週の出会い]

 キリンビールの田村潤元副社長から『キリンビール高知支店の奇跡』(講談社+α新書)という本を送っていただきました。田村さんには以前講演に招いていただき、その後何度か食事をご一緒させていただきました。
 この本が実に面白い!地方の「ダメ支店」がいかに業績を伸ばし、トップシェアを奪い返したかのリアルストーリーが、生々しいエピソードを交えて語られています。営業管理職、営業マン必読の書です。是非ご一読ください。

[今週のシナ]

 花が咲く畑を散歩中のシナです。週末の散歩は、午後5時以降。それでもまだ暑いので、途中からゼイゼイしていますが、頑張って歩いています。それと比べると、早朝の散歩は快適!朝の散歩の時間を少し長くしようかなと考えています。