Isao Endo  遠藤 功

遠藤功が「現場力」を語るコラムをお届けします

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早稲田大学大学院教授、株式会社ローランド・ベルガー会長を務める遠藤功のプロフィールを紹介します

講演活動についての概要を紹介します

『現場力を鍛える』『見える化』など、遠藤功の書籍を紹介します

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連載コラム「現場通信」

Weekly現場通信 vol.303 沖縄の現場力

[2016-06-06]

 先々週の金曜日、沖縄・那覇にあるオリックス・ビジネスセンター沖縄(OBCO)を訪ねてきました。OBCOはオリックスグループ各社のバックオフィス業務を受託し、サービスを提供しているシェアードサービス企業です。
 経理、人事、総務などのシェアードサービス会社は数多くありますが、OBCOは営業事務を中心に受託している数少ない企業です。たとえば、審査の前段階の一連の業務をミスがないように効率的に行うなど、通常のバックオフィス業務よりも難易度の高いサービスを提供しています。
 当然、それを実現するためには高い現場力が求められます。OBCOは2009年以降、現場力の強化に取り組み、きわめてレベルの高いバックオフィスオペレーションを確立しています。私はこれまでにコールセンターや事務センターなどの現場を何ヶ所も見てきましたが、OBCOの現場力は抜きん出ています。
 OBCOは自動車会社の工場などで行われている「科学的管理」を導入し、オペレーションを徹底的に「科学」する地道な取り組みを続けています。業務を作業レベルに分解し、可視化する。そして、一人ひとりの業務内容を計測し、分析する。その結果明らかになった問題に対して、みんなで知恵を出し合い、改善する。
 このサイクルを現場主導で地道に回し続け、高い生産性、高い業務品質を誇っています。まさにオペレーションを「科学」し、問題点やムダを抽出し、地道な改善サイクルを回し続けているのです。
しかし、OBCOの現場力は一朝一夕に確立したわけではありません。2009年から「ECOまるプロジェクト」という生産性向上の取り組みを開始し、7年間以上に亘り試行錯誤を繰り返しながら、現場力を高めてきました。
オリックス常務執行役員でOBCO社長の片平聡さんが「プロデューサー」となり、現場を「主役」に、本社が「サポート役」となって、経営と本社と現場が三位一体となり、現場力強化に取り組んできました。現場力は現場の努力だけではけっして高まりません。経営者のコミットメント、本社の支援があってこそ、現場力は高まっていきます。

 旭町事業所、おもろまち事業所の2ヶ所の現場を見学させてもらいましたが、現場の士気、当事者意識は高く、現場ならではの様々な創意工夫が行われていました。まさに「沖縄の現場力」です。
 幹部、管理職の方々を対象に講演をさせていただき、その後は懇親会。虎頭山(とらずやま)という丘の上にある潭亭という素敵なお店で八重山料理をご馳走になりました。お店のテラスからは首里城や那覇の市街地を望むことができます。
 美味しい料理と泡盛をいただきながら、現場力について語らい、夜が更けていきました。楽しく、ためになる沖縄の一夜でした。

[今週の出会い]

 沖縄から戻り、その足で外苑前の秩父宮ラグビー場へ。日本代表vs香港代表の試合を観戦してきました。中竹竜二さんがヘッドコーチ代行を務めていて、チケットを贈っていただきました。
 今回の日本代表は、未来を担う若手主体のチーム編成。試合の前半は香港代表の勢いで先行されましたが、最後は地力の差で圧倒しました。可能性を感じさせるフレッシュな選手も何人かいて、これからが楽しみです。

[今週のシナ]

 散歩後に、ソファでうつらうつらするシナです。毛が伸びてきました。暑い夏に向け、近々さっぱりしてきます!