Isao Endo  遠藤 功

遠藤功が「現場力」を語るコラムをお届けします

遠藤功が「現場力」を語るコラムをお届けします

早稲田大学大学院教授、株式会社ローランド・ベルガー会長を務める遠藤功のプロフィールを紹介します

講演活動についての概要を紹介します

『現場力を鍛える』『見える化』など、遠藤功の書籍を紹介します

各種メディア、各種媒体での掲載とその概要を紹介します

一流のビジネスパーソンを目指す人のための総合型ビジネススクール「カラーズ・ビジネス・カレッジ」を紹介します

「現場学」を研究し、強い現場づくりを目指す遠藤研究室を紹介します

遠藤功が「現場力」を語るコラムをお届けします

連載コラム「現場通信」

Weekly現場通信 vol.315 上海

[2016-09-02]

 先週は上海、那覇、札幌と久しぶりに飛び回る日々でした。さすがに連日の移動はしんどいですが、多くの出会い、再会があり、忙しくも楽しい出張でした。
 2年ぶりに出掛けた上海は、予想に反し青空!聞くと、近々杭州でG20の会合が開かれるので、近郊の工場は操業を一時停止。G20がもたらした束の間の青空でした。
 上海から那覇へ向かうフライトは中国人の観光客で満席。おじいちゃん、おばあちゃん、そして孫まで引き連れた大家族だらけで、機内は騒然。子供たちは走り回り、赤ちゃんは大泣きし、大人たちは怒鳴り合う。沖縄に行くので、アドレナリンが出まくっているようです。
 これまで嫌というほど飛行機で移動していますが、あんな喧噪のフライトは初めての経験。わずか2時間足らずのフライトでしたが、疲れ果てる経験でした。

 今回の上海への出張の目的は、コチコンサルティング開業5周年の記念セミナーで講演をし、パネルディスカッションに出席するためでした。コチコンサルティングは在中日系企業に人事・労務コンサルティングを提供している会社です。
 早稲田大学ビジネススクール遠藤ゼミの卒業生である林琳が、この会社の企業研修の講師を務めており、そのご縁で招いていただきました。林琳は今や「先生」と呼ばれる人気講師として活躍しています。
 セミナーは錦江飯店で開かれ、240名もの方々にお集まりいただきました。セミナーのテーマは「見えているか人事現場、活性化しているか現場能力」です。
 私が1時間ほど現場力についての基調講演をした後、丸紅中国副総代表の平澤順さん、コクヨの現法である国誉商業董事長の井上雅晴さんとのパネルディスカッションに臨みました。井上さんは15年以上前に行ったコンサルティングプロジェクトのメンバーのおひとり。久しぶりの再会、とても懐かしかったです。
 中国における経営環境が安価な労働力モデルから付加価値モデルへとシフトする中で、どうしたら有能で組織にコミットする人材を育成することができるのか、そのためにはどのような制度、仕組みが必要なのかは多くの日本企業の共通課題です。
 私は環境変化もさることながら、それぞれの日本企業が人材をどのように捉え、どのように位置付けるのかについての「ぶれない軸」を持つことが大事だと思っています。現場をコストセンターとして割り切るのか、それともバリューセンターと位置付け、日本と同様に現場力の強化、人づくりに地道に取り組むのか。こうした根っこの考え方を明らかにし、中長期的な視点で腰を据えて取り組むことが肝要です。
 具体的な日本企業の取り組みなども聞くことができ、とても学びの多い上海出張となりました。

 今週後半から米国出張のため、来週のこのコラムはお休みさせていただきます。次回は9月19日(月)の予定です。お楽しみに!

[今週の出会い]

 上海では遠藤ゼミ卒業生である林琳、そしてイオンから出向している高柳芳宣君と旧交を温めました。高柳さんは中国駐在5年目。北京を拠点に、人事・教育の仕事に携わっています。
 遠藤ゼミ卒業生の多くは、現在海外で活躍しています。中国のみならず、ニューヨークやシンガポール、タイなどの海外最前線で奮闘しています。海外で「一皮剥ける」体験をして、ひと回り大きくなって帰ってきてもらいたいと願っています。

[今週のシナ]

 首をひねり、カメラ目線で何かを訴えるシナです。どうもおやつを要求しているようです。9月に入り、朝は随分と爽やかになりました。大好きな散歩をたっぷり楽しめる季節がもうすぐやってきます!