Isao Endo  遠藤 功

遠藤功が「現場力」を語るコラムをお届けします

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早稲田大学大学院教授、株式会社ローランド・ベルガー会長を務める遠藤功のプロフィールを紹介します

講演活動についての概要を紹介します

『現場力を鍛える』『見える化』など、遠藤功の書籍を紹介します

各種メディア、各種媒体での掲載とその概要を紹介します

一流のビジネスパーソンを目指す人のための総合型ビジネススクール「カラーズ・ビジネス・カレッジ」を紹介します

「現場学」を研究し、強い現場づくりを目指す遠藤研究室を紹介します

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連載コラム「現場通信」

Weekly現場通信 vol.394 功和会総会

[2018-07-02]

 6月21日に功和会の総会が恵比寿のエレガンテヴィータで行われました。功和会は早稲田大学ビジネススクール遠藤ゼミの卒業生、カラーズ・ビジネス・カレッジ(CBC)で私の講座を受講してくれた皆さんを中心に運営されています。
 当日は40人ほどが集まり、楽しいひとときを過ごしました。海外や地方で勤務する人も多いのですが、わざわざメッセージを寄せてくれた人もいます。会の活動状況やメンバーの皆さんの会社紹介などが披露されました。
 メンバーの多くは30代の働き盛り。課長などの役職者も増えています。
 私は32歳で電機メーカーを辞め、経営コンサルタントになりました。転職してからの2年間、それこそ死に物狂いで働きました。
 朝早く出社し、毎晩終電で帰る。土曜はほぼ出勤。日曜は自宅にいるものの、何らかの宿題はやっていました。
 クライアントへの報告会が近づくと、通勤時間ももったいないので、茅場町のビジネスホテルなどに自腹で何日も寝泊まりしていました。
 経営コンサルタントという名刺は持ったものの、知識もスキルも経験もまったく足りず、まずは死ぬほど働き、自分を追い込み、力をつけるしかなかったのです。
 土地勘のまったくない業界のプロジェクトでは、その業界の勉強を一から始めざるをえません。業界に関する本を何十冊も読んだり、有価証券報告書を何年分も読み込んだり、現場を訪ねて生の声をヒアリングするなど、いくら時間があっても足りません。
 データ分析するにはエクセルが欠かせませんが、そんな基礎スキルも身についていません。転職したものの、この道で食っていけるという自信などまったくなく、その不安を払拭するためには、必死に働くしかなかったのです。
 でも、今から振り返ると死に物狂いで働いたこの2年がなければ、現在の私は存在していません。情報を集め、分析をし、仮説を立て、それを証明していくという経営コンサルタントとしての基礎力を身につけるには、プロジェクトという真剣勝負の中で力をつけるしかなかったのです。
 巷では働き方改革やワークライフバランスなどについての議論が繰り広げられていますが、その多くは表層的で近視眼的にしか見えません。ワークライフバランスは1日単位、1週間単位、1ヶ月単位といった短期で考えるものではなく、一生を通して考えるべきものだと私は思っています。
 人生においては、何を犠牲にしてでも死ぬほど働かなければならない時期があります。その時に手を抜いたり、遊びにかまけていたら、絶対に力はつかず、後々必ず後悔するはずです。
 サラリーマンにとって、その時期とは間違いなく30代でしょう。30代でどれほど仕事にのめり込み、滑ったり転んだりしながら、力をつけることができるか。それが40代以降のキャリアに大きく影響してきます。功和会のメンバーが仕事を通じて成長し、活躍することを願っています。

[今週の出会い]

 会食のお土産としていただいたカカオサンパカのチョコレート。スペイン王室御用達のチョコレートで、バルセロナに本店があります。
 「世界で一番予約がとれないレストラン」として有名なミシュラン三ツ星のエルブリのパティシエたちとともに1999年に立ち上げたブランド。濃厚ですが、しつこくない甘さのチョコレートは、日本にはない独特の味わいです。

[今週のシナ]

 鼻デカのシナ!こうやってアップにすると、鼻の周りの白髪が目立ちますが、なんとも笑える癒しの一枚です。