Isao Endo  遠藤 功

遠藤功が「現場力」を語るコラムをお届けします

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連載コラム「現場通信」

Weekly現場通信 vol.411 「普通にやる」は難しい

[2018-12-03]

 11月後半の3連休は、次著であるホットケーキに関する本の執筆に専念しました。来年春出版予定なので、いよいよ佳境に差し掛かっています。12月末までに書き終えるべく奮闘中です。
 とはいえ、休息も必要なので、11月23日には秩父宮ラグビー場で早慶戦を観戦。秋晴れの絶好の観戦日和で、しかも両校ともまだ優勝の可能性を残していたので、スタジアムはほぼ満席!
 試合は接戦の末、早稲田が21:14で慶應に勝利しました。慶應は最後の最後に攻め込み、同点の可能性があったのですが、ミスでものにできませんでした。
 この試合の慶應は、残念ながらミスで自滅してしまったという印象が強く残ります。力はあるのに思う存分発揮できなかったという悔いの残る試合になってしまいました。
 実は、その予兆は、最初の10分にありました。慶應は立ち上がり4本連続でラインアウトに失敗しました。しかも、そのうちの2本は早稲田のゴール前。絶好のトライチャンスでミスをしてしまい、流れをつくることができませんでした。

 このいずれかでトライがとれていれば、ゲームはまったく違う展開になっていたでしょう。スポーツに限らず、人生に「たられば」はありませんが、そう思いたくなるほど残念な展開でした。
 私の隣に、慶應ファンとおぼしきおじさん2人組が座っていました。そのうちのひとりが、度重なるラインアウトの失敗を見て、おもわず「普通にやれよ・・・」とつぶやきました。
 そうなんです!「普通」にやればいいんです。練習では「普通」にやって、「普通」にできているんです。
 だから、「普通」にやればいいんです。でも、それが本番ではできない。これほどもどかしいことはありません。
 もちろん、早稲田が強いプレッシャーをかけていたのは事実です。しかし、それも想定の範囲内。どこよりも練習をしている慶應のことなので、プレッシャーを想定した練習は、嫌というほど積んできているはずです。
それでも、本番では「普通」にはできない。「普通にやる」というのは、本当に難しいことなのです。

 私にも思い当たることがいくつもあります。たとえば、「人前で話す」ということ。これも「普通にやる」のは、とても難しいことです。
 私は今でも1年間に100件近い講演をこなしています。そんな状況が10年以上続いています。
今でこそ、「普通にやる」ことができていますが、若かりし頃は妙に肩に力が入り、「普通にやる」ことがまったくできていませんでした。
 「こちらの気持ちを伝えなくては」という気持ちばかりが先走り、相手の気持ちは無視して、前のめりになってしまう。結局、聴く人を置いてけぼりにして、その結果、何にも伝わっていないということが何度もありました。
 そうした経験を積み、反省もし、練習も繰り返ししました。それなりに「場数」を踏み、ようやく自然体で「普通にやる」ことができるようになったのは、ここ数年のことです。
 「普通にやる」って本当に難しい。あらためて考えさせられる試合観戦でした。

[今週の出会い]

 秋晴れの外苑前の銀杏並木です。私が1年で一番好きなシーズン。当日はヤクルトスワローズのファン感謝デーと重なったので、すごい人混み。みんな気持ちよさそうに散歩を楽しんでいました。

[今週のシナ]

 凛々しい横顔のシナです。朝の散歩は相変わらず6時頃。ずいぶんと寒くなってきました。本当はもう少し遅くしたいのですが、規則正しいシナは毎朝同じ時間に行きたがります。やれやれ・・・。